Dスコアの計算方法
前回で種目ごとのルール解説とか言ったけどやっぱりDスコアの算出方法の概要を書いとかなきゃいけない気がしたので今回はそっちを書いていきます
Dスコアとは前回解説したように技の難度点の合計点です。
・技の難度
体操男子の技は2018年現在でA~I難度まで存在しています。
Aが一番簡単な技でバク転とか大車輪でI難度が2018現在唯一のミヤチ(バーを越えて伸身二回宙返り二回ひねり懸垂)
The Miyachi - 2017 Artistic Gymnastics World Championships - MAG new HB element
これは人間技じゃないですね。やばい(小並感)。これ1技でバク転9個分ですからね。
A~Iまでの技にそれぞれ0.1~0.9点が振られています。なので当然難しい技をやるほうがたくさん点数をもらえますね。
ただし、100個A難度をやってDスコアを10点もらおう!ていうのはできません。
というのは、男子では跳馬以外の種目で10個目の技までしか点数としてカウントしてくれません(正確に言うと1つの終末技+9つの中技)。
・グループ要求
ここでグループ要求というものについて解説していきます。
似たような技ばかりやることを防ぐためのルールとしてグループ要求というものがあります。
グループ要求はⅠ~Ⅳまであります。
具体的に鉄棒で例えると
Ⅰ:大車輪系 Ⅱ:離れ技 Ⅲ:バーに近い技 Ⅳ:降り技
のようになります。これを一つ埋めるたびに0.5点ずつもらえます(降り技に関しては細かいことがあるのでそれはまた今度)。
・Dスコアの算出
上の二つの技の難度点、グループ要求点を合計したものがDスコアとなります。
計算式として
Dスコア=(グループ要求を埋めた数)×0.5+(やった技の難度点の合計)+(加点)
となります(加点については床と鉄棒にしかないので床と鉄棒の回でやります)。
LARDUET Manrique (CUB) - 2017 Artistic Worlds, Montréal (CAN) - Qualifications Horizontal Bar
Dスコア算出の例として上の動画でやってみます
技の名前(グループ 難度)のように書いていきます
伸身モズニク(Ⅱ E)
アドラーハーフ(Ⅲ D)
伸身トカチェフ(Ⅱ D) ~ モズニク(Ⅱ D)
アドラー一回ひねり片逆手(Ⅲ D)
ヤマワキ(Ⅱ D)
シュタルダー一回半ひねり片大逆手(Ⅲ D)
ツォリミン(Ⅰ C)
ホップターン(Ⅰ C)
フェドルチェンコ(Ⅳ F)
(グループ要求4つ)×0.5+4.1 +加点0.2= 6.3
となります。
なんで大車輪とかはいってないの?と思うかもしれませんが技が10個を超えた場合、難度の低いものからカウントされなくなるわけです。
今回は長くなってしまいましたがこの辺にしておきます。
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