体操競技(器械体操)のルール解説(ルールを知らない人~体操初心者向け)
前回の記事では審判員の解説というかなり斜め上な記事を書いてみたんですがあんまりそういうのもないと思うのでこれはこれでありかな、と。
今回は体操競技のルールそのものの解説をしていきたいと思います
まず、体操競技のルールは採点方式です。10年以上前に体操を見ていた方だと森末さんやコマネチの10点満点が記憶にあったりすると思いますがいまでは満点、という意味での10点はありません。
オリンピックごとに大規模なルール改正が行われるのですが今の2017年版採点規則では
技の難度点:Dスコア(Difficulty score)
技のきれいさ:Eスコア(Execution score)
の2つの点数の合計点で得点は決定されます。
Dスコアはシライとかミヤチとかムーンサルトとか難しい技をたくさんやるとそれだけ点数が増えていきます。
一方、Eスコアは10点満点からスタートです。空中で膝が曲がっていたり着地が動いてしまった場合に10点から点数が引かれていきます。
だからたとえDスコアが高くてもものすごく汚くやってしまうと点数は伸びないわけですね。
白井健三君の床なんかは例外でDスコアが本当に頭一つとびぬけているので多少周りよりEスコアが低くなっても勝てるわけですね。
ですが普通の人間にはあんな化け物Dスコアは無理なので基本は自分のできる8割くらいのDスコアに抑えてEスコアを高くするわけです。
今回は体操競技のルールの基礎の基礎を書いていきましたが次回は種目ごとのルール解説をしていこうかと思っています。