平行棒Dスコア算出方法
今回は平行棒です
平行棒は二本の棒の間で倒立したりクルクルしたりする技です。
平行棒は一つ一つの技で止まってくれるので比較的採点は楽なほうですね
また、現行ルールだと一番Eスコアが高くできる種目であると個人的には思っています。だから中国なんかはこの種目を極めているのかなと。
平行棒の技は大雑把に分けると
棒の上で宙返りする技
倒立に収まる技
宙返りしながら降りる技
大体この三つに分かれると思います。ほとんどすべての技が倒立からはじまるので倒立の美しい選手の平行棒は見ていてとてもきれいに見えます。
・特別要求
Ⅰ:両棒での支持技
Ⅱ:腕支持振動技
Ⅲ:長懸垂・逆懸垂技
Ⅳ:終末技
Ⅰは大体倒立からひねったり宙返りする技。
Ⅱは二の腕も使った技
Ⅲは平行棒にぶら下がって行う技
Ⅳは宙返りしながら平行棒から降りる技
ざっとこんな感じです。
早速動画でやっていきましょう
WILSON Nile (GBR) - 2017 Artistic Worlds, Montréal (CAN) - Qualifications Parallel Bars
イギリスのナイル選手の演技になります。
ちょっとひっかけ要素もあるんですがよくわからない人はスルーしてください
演技構成は以下になります
技名 | 難度 | グループ |
ピンコ | A | Ⅲ |
ホンマ(後ろふり上がり屈伸宙返り支持) | D | Ⅱ |
倒立 | A | Ⅰ |
棒下倒立ひねり | E | Ⅲ |
シャルロ(棒下単棒倒立) | D | Ⅲ |
タジェダ(棒下宙返り後宙返り腕支持) | E | Ⅲ |
(移行) | A | Ⅰ |
バブサー(ティッペルト懸垂) | E | Ⅲ |
(前ふり上がり) | A | Ⅱ |
(移行) | A | Ⅰ |
ティッペルト(倒立から伸膝で振り下ろし懸垂前ふり上がり開脚抜き倒立) | D | Ⅰ |
ヒーリー(倒立から片腕支持一回ひねり支持) | D | Ⅰ |
(前ふり上がり) | A | Ⅱ |
前方二回宙返り降り | E | Ⅳ |
いつものように括弧の技は10技よりも多くなってしまったのでカットした技です
難度点は4つのE、4つのD、2つのAで3.8点
特別要求はすべて埋まっているので2.0点
よってDスコアは5.8点ということになります
ここでひっかけ要素なんですが、シャルロは数年前まで?前サイクルまではE難度でした。
今も特定の条件を満たせば一つ難度が格上げになります。
シャルロに限らず単棒で倒立になる技全般共通なのですが、単棒からのヒーリー系の技につなぐことで一つ難度が上がります。
まあほかの種目で言う加点見たいな感じです
今回は以上になります。
次回は体操の花形、鉄棒です。